坂の町 その一 団子坂

坂の多い町千駄木。
正直毎日の坂の上り下りは気が重い。

特に、疲れているとき、天気の悪いとき、
そして年齢を重ね体力の衰えを感じたとき。

いつまでも近隣の皆様が坂の町を楽しめるように
微力ながらお手伝い出来ればと考えています。

さて、近隣の坂道について、あまり知識がなかったもので
せっかくなので少しずつ調べてみることにしました。

第一回は、千駄木元気計画治療院のすぐそば、団子坂。

千駄木坂や潮見坂とも呼ばれるようです。

江戸幕府が編纂した江戸の基本史料
「御府内備考(1780~1856)によると
「千駄木坂は千駄木御林跡の側、
千駄木町にあり、里俗団子坂と唱ふ云々」

「潮見坂」は坂上から東京湾の入江が望見できたためと
伝えられているそうです。

「団子坂」の由来は坂近く団子屋があったともいい、
悪路のため転ぶと団子のようになるから
ともいわれています。

後者の「転んだ人が団子のようになる」から
団子坂というプロセスは
本当だとすればとても気になります。
よっぽど酷い悪路で高い頻度でゴロゴロと
転がったんでしょう。何しろ坂の名前になる位ですから。
うーん。江戸っ子の洒落なのか。

江戸安政以降には菊栽培の植木屋さんが多く、
幕末から明治末にかけて菊人形の小屋が並び、
明治40年頃が最盛期であったようです。
(本ブログの写真は 風俗画報「団子坂」)
近くにある「菊見せんべい総本店」も元々菊人形
見物客向けのお土産屋から始まったとのこと。

また、文人とも縁のある地域で、この坂上には森鴎外、
夏目漱石、高村光太郎が居住していました。

過去江戸川乱歩の回でも触れましたが、
この坂を見ていると、なんとも趣のある空気を
感じます。

文と写真:倉本陽介

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私達 元氣計画治療院は、港区新橋と文京区千駄木にある鍼灸指圧マッサージ治療院です。スタッフ全員が安心安全の専門家 厚労省医療系の国家資格を取得しており、皆様の健康維持のお手伝いが出来るよう日々努めております。

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