小暑はだんだんと暑さが増し、梅雨明け間近い頃です。夏の三ヶ月間を蕃秀(バンシュウ)といいます。蕃は「茂る」の意味です。この時季は、天地の気が活発に交流しあい、万物が花開き実ります。朝早く起き、日に当たる事をいやがらず、気持はイライラして怒ることが無いように心がけ、自然の様々なものが勢いよく成長するように、人間も外に出て汗をかくなど「気」を発散させ、楽しい気持ちで生活しましょう。これが夏の季節に応じた養生法です。夏は五臓(肝心脾肺腎)のうち「心」の働きが活発になるのですが、もしこの養生法に逆らった生活をすると、この「心」が傷つきます。すると、すぐに病にならずとも次の「秋」になると、「瘧(おこり)=間欠的に一定の周期で発熱し、悪寒 (おかん) や震えを発する病気。古典文献では主にマラリアの一種ととらえられています。」となり、秋の季節に適応できない身体となり、冬の季節に更に重い病気にかかってしまいます。
連日の暑さで熱中症対策はもちろん必要ですが、身体を冷やし過ぎるのも禁物です。水分補給には あまり冷た過ぎる飲み物は控え、冷房の適温は(いろいろい言われてますが)25~28℃くらいに設定しましょう。身体を冷やす食材には、レタス、キャベツ、小松菜、きゅうり、トマト、なす、ゴーヤ、セロリ、おくら、等があります。
暑さで食が進まない時には、ツルっと口当たり喉越しの良い「そうめん」がいいですねぇ…ねぎ・シソ・茗荷に加え細かく切った、きゅうり・トマト・おくらを山盛り入れサラダ風にしていただきます!