新橋院主任山口です。それでは前回の続きです。
マスクについてのお話の際、飛沫感染という感染方法をお知らせしました。
この感染方法は
「粘膜についた菌などが泡沫に付着し体外に出て、媒介を通じてほかの粘膜に付着することで拡散する方法」
です。
表現を変えると
「どっかの誰かの唾や鼻水などについた菌たちが、どっかでなにかに触った自分の手にくっついて、その手で触った物や口や目や鼻の粘膜から入って感染するよ」
ってことです。こう書くと汚いし怖いですね・・・・・。
ここまでを合わせて考えていくと、マスクするよりも重要なのがなにかわかりますよね。
そう、「手洗い」です。飛沫感染は実は自分で自分の感染させていることが多いのです。
唾は話していても飛びます。咳やくしゃみは30m先まで飛んでいくといわれていて、これで菌などが拡散されていきます。
菌たちを知らずに触れてしまう
→手に保菌する
→その手があらゆるところを触る
→菌に汚染される
→だれかが菌のある所を触る
→手に保菌する
こうしてどんどん保菌者が増えていくという寸法ですね。
この連鎖を断ち切るためには根源である咳などの飛沫を防ぐとともに、こまめな手洗いで感染先を少なくすることが最も重要になっていくわけです。
菌などは倍々方式で増えますので、増殖力の強いもので条件さえ整えば6時間で数万倍に増えるものもあります。
毎回洗剤を使って洗うのは難しいので例えば水で流すだけでも手に付いた菌たちはある程度洗い流せます。
手を拭いたものは繰り返し使わないのも一手だと思います。
こうした努力を個々人がしていくことで感染拡大を防ぎ、やがてはなくしていくしかありません。
さて、つぎはアルコール殺菌についてお話したいと思います。
to be continued