白露 はくろ

9月7日は二十四節気の白露(はくろ)です。早朝 草木の葉に白い露が宿り秋が深まる頃、と言われています。が…連日の厳しい残暑で、とても秋を感じるどころではないですね。季節に合わせて養生を行うにしても迷うところですが、まだまだ暑さ対策が必要でしょう。以前にもお話しましたが、東洋伝統医学では季節と内蔵にはそれぞれ関係があるといわれています。秋には肺・大腸が割り当てられています。(その他の季節と臓腑の割当ては、春=肝・胆 土用=脾・胃 夏=心・小腸 冬=腎・膀胱 です。)

最近では、腸は食物が分解吸収され、その残渣が通過していく場所として役割のほか、「腸活」等といわれて免疫系との関係が注目されています。最近ラジオで腸内環境によって免疫力が変わり癌の治療効果が左右されるという研究についての記事が紹介されていました。このような流れから東洋伝統医学と現代医学とがもっと歩み寄っていくきっかけになればいいなと思います。

「腸内細菌移植でがん治療薬の効果高まるか」(NHK ニュースで学ぶ現代英語 より引用)

日本の研究者らが、がんの患者に対する免疫療法が腸内細菌によって改善されうるかどうかを確かめる臨床試験を行っていることを明らかにしました。国立がん研究センターと順天堂大学などの研究グループは、胃がんと食道がんの治療に取り組む中で、免疫療法の薬の効果が低い患者は腸内細菌のバランスが崩れていることを示す海外での研究に着目しました。臨床試験では、患者に免疫療法の薬を投与する前に、健康な人の腸内細菌を患者に移植します。研究グループは、今後3年間で45人を対象に、安全性や有効性を検証することを目指しています。臨床試験の責任者を務める国立がん研究センター中央病院の庄司広和医長は、「治療薬の効果を高めるために患者さんがどのような腸内細菌を必要とするかが、臨床試験によって示されることを期待しています。これによって、患者さんの選択肢が広がることを願っています」と述べました。

TRIAL STARTS IN JAPAN ON USING GUT BACTERIA IN CANCER TREATMENT

Researchers in Japan are running a clinical trial to see if immunotherapy for cancer patients can be improved by intestinal bacteria.Researchers from the National Cancer Center Japan and Juntendo University are working on treatments for stomach and esophageal cancer. Studies overseas have shown that patients unresponsive to immunotherapy drugs have unbalanced intestinal bacteria.The team will transplant bacteria from healthy people into patients before they’re given immunotherapy drugs. They say the goal is to verify the safety and efficacy of the method with 45 patients over the next three years.(Shoji Hirokazu / National Cancer Center Hospital)“We hope the trial shows us what kind of intestinal bacteria patients need to benefit from drug treatment. I hope patients will have more options.”

 

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