立夏 りっか 2025

5/5は二十四節季の「立夏 りっか」夏の始まりです。

鍼灸の聖典である古代中国に記された医療・養生法の書物「黄帝内経素問」から、夏の養生法を見てみましょう。第2編「四気調神大論篇」に、次の様に語られています。

 

夏の三ヶ月を蕃秀(バンシュウ)といいます。花が咲き栄える季節という意味です。天地の陰陽の気が活発に交流しあって、万物―生きとし生けるもの全てが華ひらき実る時季です。早寝早起きをして、太陽の光を厭わずに浴びて、気持ちを愉快に保ち、怒らず、屋外で活動して気を排泄させる。これが夏の気に応じた養生の道である。これに逆らえば「心(しん)」を傷め、秋に感染症(※痎瘧はマラリアの事)等により体調を壊し、冬には重病になる。

〈原文〉夏三月、此謂蕃秀。天地気交、万物華実。夜臥早起、無厭於日。使志無怒、使華英成秀、使気得泄、若所愛在外。此夏気之応、養長之道也。逆之則傷心、秋為痎瘧、奉收者少、冬至重病。

年間を通して体調の変化を観ていく。今の季節に行ったことが、その先の季節に大きく影響することが強調されています。まずは梅雨・夏本番の猛暑が来る前に、体調を整え始めましょう。初夏の気持ち良い陽射しを浴び、軽く汗を搔くような運動を行ってみましょう。

太陽の光を皮膚が受けることで、体内でビタミンDが生成されます。ビタミンDはカルシウムやリンなどのミネラルの代謝や恒常製の維持、骨の代謝・免疫システムの調整に関係しており、不足すると小児のくる病、成人では軟骨化症がおこることが知られており、骨粗しょう症の薬にもなっています。

発汗することで身体の体温調節機能・代謝機能を刺激します。

 

とはいえ5月を過ぎると年間で紫外線がもっとも強い時期になります。上手に紫外線コントロールしながら行って下さいね。

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