読む薬膳 その1『薬膳と食べ物と健康』

こんにちは。初めて文面担当します、新橋院の千葉です。内容は主に『薬膳を中心とした食べ物と健康について』書いていきたく思います。 

 

正直なところ、昔から食べることは嫌いではなかったものの、それほど興味があった訳ではなく、“その時々に美味いと思えるものを、たらふく食えればよい”程度でした。きっかけになったのは前職サラリーマン時代の友人達です。 

 

友人のひとりは男性一人暮らしにも関わらずオーブンがあり、仲の良い友人達と遊びに行くと赤ワインに一晩漬けこんだ肉で作ったローストビーフを振舞ってくれたりしました。そこで「美味くて楽しい食事は人を笑顔にする」事を学びました。 

 

また、他に野人のような友人もいました。週末になると釣竿や銛(もり)を携えて河川や海に出掛け、捕まえた魚介を会社の寮に持ち帰って(当時、私は会社の寮暮らしでした )、室内でみんなで七輪炭火焼しながら酒盛りしました。そこで「野趣溢れる楽しい食事は人を元気にする」事を学びました。因みにその彼はその後、寮母さんにかなり怒られたようです。 

 

新鮮な食材を美味しく楽しく頂くと、心と身体が元気になります。鍼灸指圧と食事は健康維持の為の大きな柱です。鍼灸指圧は心と身体を整えますが、食事は心と身体の素になります。食事には薬のような即効性を実感できない場合もありますが、確実に数か月後・数年後の心と身体を作ります。薬膳的には「産地にあった薬材を有効成分が一番多い時期に採取して頂く」事が肝要ですが、これを一般食材におきかえると「旬の食材を新鮮なうちになるべく手を加えずに頂く」となります。

 

この時期ですと、例えばキュウリ。今では年中手に入り使い勝手が良い野菜の代表格ですが、本来夏野菜のキュウリには、身体の熱を冷ましつつ余分な水分を排出して浮腫みを取る効果があるとされます。あまり加熱せずにドレッシングなども少しだけにして頂くのが良いです。個人的は、買ってきたその日に少しだけ塩を振って食べるキュウリが最高に美味いです。冷やす働きがあるので、身体が冷えている時や冬などは逆にほどほどにどうぞ。 

 

以降のブログでは、季節の症状に合わせた食材についてなど、思いつくままに綴っていきたく思います。 

関連記事

  1. 新橋夜景ブルームーン

  2. 世界アースデイ2019

  3. 芸術の秋