6月5日は「芒種 ぼうしゅ」
稲や麦など芒(のぎ)のある植物の種を蒔く頃。田植え、梅雨入りの時季です。例年では6月上旬に梅雨入りですが、今年はどうでしょうか。ここ数年は5,6月から真夏並みの暑さだったりで、地球温暖化の影響かなって感じます。海水温度が上昇して、或る海域では獲れる魚の種類も変わってきているとか。陸地の農作物でも生育不良や不作が増加してきてると聞きます。
地球温暖化と聞くと「知は力なり」という言葉を思い出します。『人間の知識と力は一致する、というのも、原因を知らなければ、結果を生み出すこともできないからだ。 自然を支配するためには、自然に仕えなければならない。思索における原因は、作業における規則に対応する。仕事を成し遂げるために、人間ができる唯一のことは、自然の実体を、まとめたり、ばらばらにしたりすることだけだ。残りは、自然の性質によって、自然の内部でなされる。(Wikipedia参照)』子供のころ、このベーコンの言葉を知り、いつの日か人間はその叡智をもって、どんな疾病も過酷な自然環境自然災害も克服して平和で安心した暮らしを実現できるのだ、と信じていた時期がありました。
今この言葉をあらためてみてみると、「自然に仕えなければならない」「人間ができる唯一のことは、自然の実体を、まとめたり、ばらばらにしたりすることだけだ。残りは、自然の性質によって、自然の内部でなされる。」の箇所で述べられていることが重要なのだ、と思う。「自然に仕え、自然を理解する事」が不十分だったから、現在の様に地球に歪みが生じ、新たな病が発生し、あらたな自然災害が生じたのではないだろうか。傲慢な態度で自然と向き合っても駄目だ、謙虚な態度で向き合わなければ。
実(みのる)ほど首(こうべ)を垂れる稲穂かな…