12/7は二十四節季の大雪(たいせつ)です。雪が本格的に降り積もる頃の意味。東京近郊では未だ雪は降っていませんが、朝晩の冷え込みは大分キツクなってきました。北国や日本海側の地方からは連日雪の知らせが届きます。貝原益軒の養生訓では、人が病気になる原因である内因と外因について繰り返して述べられています。内因とは「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚の七つの感情」のこと。外因とは「風・寒・暑・湿・燥という五つの季節によって生じる気候要素(外邪)」です。外因は現代においては、暖房冷房除湿器など科学技術の進歩で年間通じてほぼ快適に暮らすことができます。しかし過剰な冷房暖房で本来の季節とは逆の(夏に冷え過ぎ・冬に熱すぎ)という問題が生じないように注意が必要です。
内因については、きっと江戸時代以上に現代では深刻ではないでしょうか。心療内科の受診率が増えていることからもわかります。
この直近20年で約2倍。
2000年 約120万人
2010年 約190万人
2020年 約280万人
内訳の特徴としては
・30-40代男性の受診率が特に増加(2000年比3.1倍)
・女性の更年期世代(45-55歳)**の受診が2.8倍に
・20代の学生・新社会人の受診が1.9倍増
詳しくは判りませんが、国民全体で対象疾患の患者さんが実際に増えているのと、こころの病気に対する理解が進み心療内科を受診する人が増えていることもあるのではないかと思います。
①受診者急増の背景
・労働環境の激変(テレワークの弊害:在宅勤務者の68%が「孤独感」を訴えている)
・経済的不安定性の増大(非正規雇用率の上昇)
・SNS社会の影響
・比較ストレス:Instagram利用者はうつ症状リスクが1.7倍
・常時接続疲労:スマホ平均使用時間4.8時間/日
・家族構造の変化
・経済問題から更に、共働き世帯の増加(2000年44%→2020年66%)
・パンデミックの影響(コロナ禍で「抑うつ症状」が2.1倍に増加)
②年代別・職業別で異なる傾向
【20代】
新社会人症候群(4-6月の受診集中)
SNS疲れ
就活ストレス
【30-40代】
管理職ストレス
ワンオペ育児
中間管理職の板挟み
【50代以上】
介護疲れ
老後不安
定年うつ
③職業別リスクと主なストレス要因
ITエンジニア(納期プレッシャー・技術の陳腐化)
医療従事者(人員不足・倫理的重圧)
営業職(数字ノルマ・顧客クレーム)
教職員(保護者対応・多忙化)
④心の病気の予防法
〈ストレスのサインを知る〉
・心のサイン…悲しみ、憂うつ感 不安感、イライラ感、緊張感 無気力、やる気が出ない
・身体のサイン…食欲がなくなる、やせてきた 寝つきが悪い、朝早く目が覚める 動悸がする、血圧が上がる、手や足の裏に汗をかく
・行動のサイン…消極的になる、周囲との交流をさけるようになる 飲酒、喫煙量が増える 身だしなみがだらしなくなる、落ち着きがない
など
〈対処法〉
・規則正しい生活を送りましょう(毎朝、陽を浴びる)
・オンとオフを切り替えましょう(自分だけの時間を持つ)
・ 考え方を切り替えてみましょう(できなかったこと ではなく できたことに目を向ける)
・ 周囲の人に相談しましょう(内容によっては身近なでないと解ってもらえない。逆に身
近な人ほど言えない事もあります。様々な近しさの人間関係が作れれば理想)
・身体の不調を取り除く(特に不定愁訴など原因がハッキリしない症状がある時に)
お身体の不調がきになったら、ぜひお越しください。
出典:厚生労働省「患者調査」(2020年) みんなのメンタルヘルス 厚労省HP
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文と写真:黒澤
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