墨田区両国にある江島杉山(えじますぎやま)神社のお祭りでした。江戸時代1610年(慶長十五年)~1694年(元禄七年)に活躍した杉山和一(すぎやまわいち)検校と弁財天をお祀りする鍼灸あん摩、芸事の神様がいらっしゃる神社です。検校(けんぎょう)とは室町時代から続く視覚障がい者の社会組織である当道座の最高の位のこと。杉山検校は日本で発達した「管」に「鍼」を入れて身体に刺し入れる「管鍼法」をあみ出したと云われ、時の将軍綱吉公の病を癒したことで、両国に土地を賜り屋敷と鍼灸の伝習所と建てました。これは当時世界に先駆けた視覚障がい者の社会的自立支援活動の場となり、現在その地が神社となっています。神社の境内には、杉山検校の業績を伝え讃える「杉山検校遺徳顕彰会」の事務所と鍼灸研修所があります。ここに江戸時代から続く「鍼灸あん摩」の術を研鑽し伝えていく志が、いまでも生きています。お祭りには、鍼灸関係者と大勢の町の人達が集まり、町内を行く御神輿巡行に、生まれて初めて裃(かみしも)を付けた正装で参列しましたが、天気にも恵まれ、5年ぶりのお祭り開催で大変に盛り上がりました。
【公式】公益財団法人杉山検校遺徳顕彰会 | 日本の鍼灸・あん摩を次の世代へ (sugiyamawaichi-kengyou.com)
[本所一ツ目弁才天]江島杉山神社 (ejimasugiyama.tokyo)